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このような場末までお越し下さっている方なら当然視聴済みだと思いますが、もしも未見なら、何を差し置いてでも今すぐにでも見ることをお薦めします。……いや違うな。 『人生において損をしたくないと思うなら今すぐ見ろ!』 こう書いておくべきでしょう。この作品と出逢えたこと、恐らく私は生涯忘れません。初見の際は絶対にコメント非表示で見て下さい。でないと、たぶん一生後悔します。とまどい〜理解へと至る強烈なカタルシスは、泣いても笑っても、初めのたった1度きりしか得られないのですから。 ──1回目21分45秒の衝撃と、2回目21分45秒の感動が、きっと貴方を待っています。 七夕P・セバスチャンP・RAP 感想記事はニコマス系のブログで山ほど書かれていると思いますし、凡百の言葉しか操れない身には正直荷が重いです。なので、ここではちょっと方向性を変えて、この作品の音響演出の素晴らしさについてざっくりと語ってみることにします。ネタバレ多数ありますので、作品未見の方は決して読まないで下さい。 ↓ ↓ ↓ まずは前置きから。 ささあきはアニメが好きでよく見ているのですが、そんな中で普段から注目しているのが“音の演出”というヤツだったりします。いや、音だから注耳とでも言うべきなのかな。具体的に言うなら、セリフ・BGM・SE──この3つの質とバランスとタイミング、ということ。 私が常々(勝手に)思っているのが、音響演出のキモは引き算だということです。例えば、何か貴方の印象に残っている名シーンを思い出して下さい。そのシーンではセリフ・BGM・SEのどれかがあえて削られてはいなかったでしょうか? あるいはより極端に、どれか一つだけに絞り込まれ強調されてはいなかったでしょうか? このへん具体例とか並べ始めるときりが無いし本題じゃないし面倒臭い(苦笑)ので書きませんが──そのような“引き算”的な考え方が、重要なシーンを演出するのに有用なのは、たぶん皆さんに納得して頂けるかと。 そんな視点も交えつつこの作品を見た時、その映像美もさることながら、音響演出のレベルの高さを実感せずにはいられませんでした。ぶっちゃけ、他作品とは一線を画した完成度に仕上がっていると思いました。こりゃあ、ひとつ書かずには居られませんぜダンナ、と思いました。──まあ、そんな訳で(珍しく長文の)この記事に至ったと。 あ、一応念の為……下記の内容は基本、私の勝手な解釈・思い込みです。特に作者の方々に確認させて貰ったりした訳では全然ないので、過剰には信じないで下さいね(笑) それではボチボチ参りましょうか。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() 冒頭、Pの元へと階段を駆け降りるあずささん。普通の足音ではなく、ちゃんと鉄の階段を踏みしめる足音になってます。映像のクオリティだけに偏らないことによる確かなリアリティがここで生まれています。 ![]() 舞台裏まで聴こえてくる観衆のざわめき。ただ単調に一様にざわついているのではなく、手間を惜しまずしっかりメリハリがついていることで、アンコールを求め待ちわびる人々の存在感がひしひしと感じられます。 ![]() ここで、物語の一方の軸となる「フタリの記憶」が。1回目の視聴時は映像の凄さに気を取られ何気なく聴き流してしまう歌詞の意味が、2回目の視聴では痛いほど胸に刺さります。この作品の根幹を成している1曲です。 ![]() とある日の765プロ。のどかな昼下がりのようなゆったりとした旋律のBGM。それが2周目では物悲しい雰囲気を強調する曲へと意味を変えるという、この選曲の妙。 ![]() この作品の肝がここにあります。一見、皆と能天気に雑談を交わす何気ないPの姿。しかし実は彼は……。全てのセリフが文字表示だけであることを最大限に利用した演出です。もし普通のアニメのようにボイス入りセリフにするなら、恐らく何らかの加工を入れざるを得ないでしょう(微妙にエコー処理とか)。さもないと、Pがそこに実在していないことを表現できません。文字のみだからこそ、視聴者に対する違和感の無いミスリードが可能なのだと思います。 あと、前置きの所で記したことに通じますが、そもそもセリフの音声が無いことでBGMとSEのみに傾注した印象的な演出が可能となっている点も見逃せません。 ![]() 律子が本を閉じて椅子から立ち上がるシーン。 訂正追記: このシーンの少し前の“本のページがめくれるSE”がOP後の初SEでした。すみません。 ![]() あずささんの椅子を急に回す春香。Pが飛び退く際のSEが入っていないという事実は、前述の伏線が効いて、さほど違和感も無く・気付かれ難くなっています。お見事! ![]() ここでもPの足音SEはありません。律子・小鳥・春香が主体となって認識している状況ですので当然といえば当然ですね。 ![]() あずささんの記憶の中に存在しているPとあずささんの会話シーン。街の雑踏SEがしっかり入っているのがGJです。こういう些細にも思える環境音が、視聴者の感情移入度を劇的に高めてくれる訳で。ちなみに、あずささん主観なのでPの足音SEがあります。 ![]() あずささんを見送るやよい・伊織・美希。その髪をそっと揺らす風──さりげなく入る風音SEが、どうすることもできない3人の無力感を強調しています。 ![]() さらさらと風に揺れる木々の音。映像美をしっかりと支えるとても丁寧な仕事です。 ![]() あずささんに対するPの問いかけ。この直後、ほんの少しの間だけSEが無くなります。真摯な表情で佇むPの次の言葉を、まるであずささんの気持ちと視聴者の気持ちとが同調したかのようにじっと待つ……この“間”の取り方が素晴らしい。 ![]() 綺麗な曲のラストフレーズに重ねて、神々しいまでに美しい夕景のロングショット。 ![]() BGMが静かに消えてゆく。それを受けて、あずささんのこの表情とセリフ──脳内ボイス再生余裕です。BGMが終わるタイミングが完璧! ![]() サブタイトルにもなっている曲がここから流れ出します。これは正に、この作品と不可分な奇跡の選曲。あずささんとPのロマンチックな語らい〜突然倒れるP〜病院で悲しみに暮れる一同〜トランプのメッセージに気付くあずささん〜再びPと出逢うあずささん。実にこれだけのシーンを跨ぐ約6分間を全てこの1曲で通して、しかも破綻するどころか各々の場面にこれ以上無いというタイミングでピッタリはまっています。ありえない。 ただ唯一、歌いだしがPのセリフと同時タイミングだった為、一瞬ここからPVに移行するのかと思ってしまいました(……私だけ?)。曲の入りをあと数秒下げれば、よりBGMとして認識し易かったかも。 ![]() 悲しいというよりは綺麗な雰囲気であるこの曲の、一つ目のサビをこのシーンに当ててきます。合わせてボリュームも上げることで、視聴者の感情を激しく揺さぶります。定番ともいえる手法ですが、これは巧い。 ![]() 悲しみに崩れ落ちる雪歩。ここから一旦、曲のボリュームが下げられています。沈鬱な空気を演出するだけでなく、次の山場シーンへ向けてのクッションになるという重要な意味を持っています。 ![]() 部屋から出てドアを閉める小鳥さん。曲のボリュームが下がるのと同期して、ここからSEが復活しています。窓の外からの雨音がよりいっそう無常感をかきたてます。 ![]() 過去の辛い思い出のシーンから現在のあずささんへとオーバーラップ。音楽のボリュームが再び上がって、トランプのメッセージの意味に気付くあずささん〜この作品の山場となるシーンへと一気に突入していきます。 とりあえずはここまでにしておきます。続きの後半についてはまた改めて。 |
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ニコニコ動画で“あずささん関連動画”を投稿したりしなかったり…まあ色々と。あずささん可愛いよあずささん。
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